植物を科学する

植物に関する科学的な知見の解説および論文紹介

「コダカラベンケイソウ」科学する

今回は「コダカラベンケイソウ」を科学します。

 

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コダカラベンケイソウ

 

 

概要

日本のサイトを見ているとどれも学名がバラバラだったのですが学名は

Kalanchoe daigremontiana

であるようです。

ちなみに交配種である

’不死鳥錦’は

K. daigremontiana × butiflora

です。

 

学名:Kalanchoe daigremontiana

和名:子宝弁慶草、シコロベンケイ

英名:

(Kalanchoe crenataは誤り)

原産:マダガスカル

 ・学名を確定させるにあたり、参考にした文献

 

最適育成温度

1981年にオーストラリアとベネズエラの大学が共同で行った研究によると

 

最高気温:25℃

最低気温:15℃

で育てた場合、茎の本数、葉の数、根の量が最も多かったそうです。でも実際は、夏場に肥料と水をガンガン与えると、ガンガン育つような印象があります。

Temperature Dependence of Dark C02 Fixation and Acid Accumulation in Kalanchoe daigremontiana, E. Medina and C. Barry Osmond (1981), Aust. J. Plant Physiol 641-9

 

 

 

育て方・管理方法

 

たいていの多肉植物は以下の管理方法で間に合うと思うで、参考程度に記録しておきます。

置き場所:できれば日当たりのある場所

栽培環境:風とおしの良い場所。

     夏場 36℃以上の真夏日でも問題なく生育可。

     冬場 低温で葉が凍ることがあるので、氷点下を切る場合は屋内管理。

水やり :夏場 多すぎると巨大化するので、注意。

     冬場 週1~2回程度

肥料  :緩効性(効き目が遅い)IB肥料など。多すぎると巨大化するので注意

 

土   :市販の培養土で可。ホームセンターなどで最も安く売られている、

     「野菜を育てる土」みたいなもので十分

増やし方:葉っぱから出てくる「芽(不定芽)」を土に置くだけ。

     水をあげる量を減らすと芽が多くでます。

備考  :不定芽だけの状態でもなかなか枯れないので、

     かなりズボラな方でも枯れないと思います。