植物を科学する

植物に関する科学的な知見の解説および論文紹介

人工的にニジノタマを作る

さ、さ、さ、寒い。

 

今日はニジノタマを人工的に作る方法をご紹介します。

 

材料

・どこの家庭にもない酸化銅(1):Cu2Oです。

 

酸化銅(1):Cu2Oを結晶化させると

あら不思議!

10µm程度のニジノタマが出来上がりました。

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SEM画像

詳しい作り方(参考文献)

Lu-feng Yang et al. 2016. Microemulsion-mediated synthesis of sedum rubrotinctum shaped Cu2O architecture with efficient sunlight driven photocatalytic activity. RSC Adv,2016, 6, 960-966

https://pubs.rsc.org/en/content/articlehtml/2016/ra/c5ra24559a

 

論文にたどり着いた経緯

「ニジノタマ 学名」で、ニジノタマの学名「Sedum × rubrotinctum」(ちなみに「属名×名前」が学名の種は交配種です。)をコピペしていつものようにグーグルスカラーで調べようと、片っ端から「Sedum  rubrotinctum」がタイトルについている論文を読んでいました。

そこで偶然出くわしました。

 

セレンディピティ

半導体工学の用語がたくさん出てきて「???」ってなっていると、「あ、仕事でよく見る用語だ」となったため、内容が理解できました。「植物×工学」の意外な接点ができてinterestingでした。

 

やっぱり科学って面白い。