多肉植物を植物ホルモンで増やす
大学院時代は野菜と花の研究室に居ました。そこでお花の研究をしている人は植物ホルモンの濃度を変えて成長量の変化を研究結果として発表していました。
私の担当教員曰く、「古い手法」だそうです。
多肉植物でも同じ手法で成長を促す研究がされていました。
2016年、韓国の三育大学で’サブセシリス’ と ’ルンヨニー’ という、エケベリアの2つの品種を使い、植物ホルモンを与える実験を行いました。
挿し木用にカットした苗の切り口にオーキシンとカイネチンを様々な濃度で浸して成長を観察する実験を行いました。
結果、’サブセシリス’ と ’ルンヨニー’ は他の濃度に比べ、
で挿し木すると根の成長率が、有意に上がることが、示唆されました。
実験に関する有意義な考察されていませんでしたが、
この実験結果に関して私は
「全く実用的ではない。」
と思いました。
というのも、
オーキシンとカイネチンが無茶苦茶高い!
「ホルモン名+試薬」で検索して一番最初にヒットした値段が
カイネチン:¥3600(100mg)
http://chiyousei.co.jp/product/cat09/kinetin-100mg.html
オーキシン:¥6000(5g)
http://www.bmsci.com/products/?id=1556949047-283948&pca=4
でした。
大学院時代の私の研究もアブシシン酸という植物ホルモンを使おう!という、検討もしましたが、試薬が高すぎて諦めました。。。
多肉植物の繁殖も
「きっと、安価で代用できる、天然の植物ホルモンがあるはず!」
と思いながら、誰かが、研究してくれるのを、今まで通り、挿し木しながら、気長に待ちましょう。
もちろん植物ホルモンに関しても丸々一冊の本ができるほど奥が深いです↓
本日の引用