植物を科学する

植物に関する科学的な知見の解説および論文紹介

多肉植物と観葉植物の一番大きな違い

相変わらず多肉植物の記事が多いですが、今日も多肉植物です。

今回は園芸初心者の方向けにさっくりと書いていきます。

 

結論から申し上げますと

多肉植物と観葉植物の最も大きな違いは

光合成の方式と、水分量です。

 

 

光合成の方式

大きく分けて、3つあります。

 

1:C3     →大多数の植物、観葉植物。光が多くても光合成能力に上限がある

2:C4     →イネ、ひまわりなど。光が多いほどたくさん光合成できる

3:CAM(カム)→多肉植物、サボテンなど。昼間は気孔を閉じて、夜に光の

         エネルギーをデンプンに変換する

 

水分量

多肉植物と観葉植物の水分量を比較したときにもっとも顕著に違いが判るものが

「葉」です。多肉植物は乾燥に備えて、葉にたくさんの水分を貯蔵することができます。また、葉の表面からの蒸散量を減らすために、「クチクラ」というワックスでできた層があり、多肉植物はこれが非常に厚くなっています。

 

この2つの違いが理解できるだけでも、

植物を見る目が少し変わるかもしれません(´・ω・`)

 

本日は以上。